広瀬すずが実写映画化で、人気コミック「ちはやふる」恋や友情について…

「このマンガがすごい!2010/オンナ編」で1位を獲得し、2011年には「第35回講談社漫画賞/少女部門」を受賞するなど、売り上げ累計1500万部を越える人気コミック「ちはやふる」が実写映画化。競技かるたに青春をかける高校生の姿を描いたこの作品で主人公・綾瀬千早を演じるのは、世代や性別を越えて多くの支持を集める広瀬すずさん。今作の舞台裏と“演じること”への思いを語ってくれました。


『何百年経っていても、恋や友情について思う人の心は変わっていない』

―――まずは、千早を演じた感想をお聞かせください。

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広瀬すず 「この作品に出てくる私の笑顔は、びっくりするぐらい本物ばっかり」


広瀬:原作を読んで、すごくかわいくてスタイルもいいというところは自分と違うなと思ったんですが、“中身がオヤジ”というところには親近感を持ちました。アニメ版も見たのですが、原作とは少しだけテイストが違っているように感じました。ただ、千早の中にある情熱みたいなものはしっかりと共有されていて、ブレてない!って思ったんです。だから、その千早らしさを忘れなければ、「映画は映画の世界観でいいんじゃないかな」と思いながら演じました。



―――役作りとは別に競技かるたのトレーニングも大変だったのでは?

広瀬:本当に未知の世界だったので、まずはルールを覚えるところからスタートしました。始めに自陣と敵陣にかるたを並べるんですけど、位置によって取り方が違うんです。それをひとつずつ覚えたり、体重の乗せ方でスピード感が全然違ったりするのでいろいろと考えながら練習しました。スタッフの方から畳をいただいたので、それを持ち帰って自宅でも「どんな動きをしたらよりダイナミックに千早らしく見えるのか」と研究しました。

―――百人一首についても勉強されたそうですが、役名にもなっている「ちはやふる―」以外で最も好きな一首を教えてください。

広瀬:「しのぶれど 色に出にけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで」(「恋心を隠そうとしても、人に気付かれるほど表情に出てしまう」の意)ですね。隠しきれないって…かわいい!(笑)。出ちゃうよな~って(笑)。他の歌もそうですけど、詠まれた時代から何百年も経っているのに、恋とか友情について思う人の心は変わってないんだなぁって、あらためて気づかされます。瑞沢高校の競技かるた部員をはじめ登場人物ごとにも得意札があるので、それぞれの札への思いにも注目してほしいです。


『この作品に出てくる私の笑顔は、びっくりするぐらい本物ばっかり』

―――瑞沢高校のかるた部員の皆さんとはかなり意気投合されたそうですね。

広瀬:撮影の合間には、瑞沢のみんなと映画の主題歌を歌ってくださっているPerfumeさんの曲を歌ったり踊ったりしていました。珍しいことに、部員全員がAB型だったこともあってかなり仲良しになりました(笑)。

―――撮影中の面白かったエピソードなどがあれば教えて下さい。

広瀬:劇中で、机くん(森永悠希)の背中をみんなで押して笑いながら走るシーンがあるんですけど、あそこはほとんどアドリブでした(笑)。監督の「OK!」という声が聞こえないぐらい笑っていたので、「今の芝居じゃないだろ!」って怒られるかと思ったんですが、それが「良かった!」と言っていただけたんです。“お芝居をしていないお芝居”と言いますか、そういうことが出来る距離感って大事だなって思いました。この作品の中に出てくる私の笑顔は、びっくりするぐらい本物ばっかりです。



―――そのチームワークがあったからこそでしょうが、各キャラクターが個性的で生き生きしている印象を受けました。

広瀬:そうなんです。みんながみんな本当に良くて、完成した映画を観た後で、「千早ももうちょっと頑張れたかな~?」って思ったほどです(笑)。でも、撮影の段階で自分が出せるものは出しきれたので後悔はしていません。部員同士の人間関係、人と人との繋がりについては、ご覧になる皆さんにも何か感じていただけるものがあると思います。

―――チームワークの他に、この現場を通して学んだり発見したことがあったら教えてください。

広瀬:私の初出演ドラマは学園モノで、現場に行くのが本当に楽しかったことを覚えています。同世代のみんなとワイワイできるのがうれしかったんですね。でも今は、純粋に“演じること”が楽しいと思えるようになりました。まさに今、それを強く実感している最中です。もし、私の中に「これだけは負けられない!」というものがあるとしたら、それはやっぱりお芝居かなって思うんです。まだまだ力が足りないので、すごく悔しいこともありますが、「どうしたら成長できるだろう?」って考えることと、「悔しい!」って立ち向かう精神は持ち続けたいです。かるたに青春をかける千早と同じで、私、かなり負けず嫌いなので(笑)。

―――撮影で、特に印象に残っているシーンはありますか?

広瀬:[上の句]の最後で、それまでバラバラだったかるた部のみんながようやくひとつになって大会に臨むというシーンがあるんですが、部員それぞれが十代ならではの繊細な悩みなどを抱えていて、大会中、あることをきっかけに机くんの感情が爆発してしまうんです。そのシーンの撮影の時だけは、いつも元気にはしゃいでいた私たちが全然しゃべらなくなっていて…。あの緊張感というか現場の感覚はすごく好きです。あと、机くんの反応に対して真島太一(野村周平)も本音をぶつけるシーンがあるんですけど、千早としては太一のそんな一面を初めて見たので、演じている私としても何とも言えない不思議な感覚になりました。


『役を愛してあげればあげるほど、その役の魅力が分かってくる』



―――役を演じる上で意識していることはありますか?

広瀬:役を愛してあげればあげるほど、その役の魅力が分かってくると考えているので、演じる時は気持ちを盛ってでも「この役は自分にしかできないんだ!」って思い込むことが、一番気持ちよく演じられる方法なんじゃないかなと思っています。

―――撮影が終わってしまって少し寂しい気持ちもあったりしますか?

広瀬:そうですね、千早もそんな気持ちで演じたので、名残惜しくはあります。特に千早は喜怒哀楽が激しくて、“憎めない自己中さ”を持っているので、恋しいなぁ…って(笑)。私は、いつも新しい作品に入る時は前の作品で演じた役に対して未練タラタラなんですけど(笑)、千早に対しては特にそうかもしれません。新しい役に合わせて髪型を変えたり、衣装を身に付けることで自然とスイッチが切り替わるんです。


『自分を支えてくれているもの…“食べること”ですね(笑)』

―――劇中での千早は、壁にぶつかった時に「かるたが好きだったことを思い出す」という方法で前に進もうとしますが、広瀬さんだったらどうしますか?

広瀬:自分が出演した作品を見て、「どうしてこれができなかったんだろう…」って自分自身にダメ出しすることはよくあります。ただ、私はそこで落ち込んでしまうタイプではないんです。だからあんまり壁にぶつかって立ち止まったことは無いんです。自分を支えてくれているものという風に考えるなら…やっぱり“食べること”ですね(笑)。

――千早がチョコを欲するように、糖分補給するイメージでしょうか?

広瀬:甘いものもしょっぱいものも両方好きです。買い物も好きなので服屋さんとかに行くのも気分転換にはなりますが、やっぱり“食”です(笑)。

―――最後に、当サイト名「Peachy」には「ごきげん」「ハッピー」という意味があるのですが、広瀬さんにとっての“ハッピーの源”は何でしょうか?



広瀬:友達と会うことです。ただ話をしたり、ご飯を食べたりするだけなのにハッピーな気分になれます。最近だと、大原櫻子ちゃんとご飯を食べに行きました。休みの日は家で過ごすことが多いんですけど、仕事が早く終わった時には誰かしらに声をかけています(笑)。


映画「ちはやふる」 公式サイト:http://chihayafuru-movie.com/
[上の句]は3月19日(土)より、[下の句]は4月29日(金・祝)より全国ロードショー。

<profile>
広瀬すず(ひろせ・すず)●1998年6月19日生まれ、静岡県出身。AB型。ファッション誌「Seventeen」専属モデルを務めるほか、映画、ドラマ、CMなど幅広く活躍中。映画「ちはやふる」“上の句”“下の句”に続き、「四月は君の嘘」、「怒り」の出演作2本が公開待機中。

撮影:西村康
取材・文:大小田真
スタイリスト:中井綾子(C.コーポレーション)

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Peachy引用



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